空き巣で7千万円蓄え豪邸建設

千葉県警船橋署に盗みの疑いで捕まった男が、「盗んで蓄えた約7000万円で自宅を建てた」と自供していることが19日、分かった。男は、茨城県取手市中原町、無職山口慎弥被告(42)。自宅は鉄筋コンクリート3階、地下1階建てで、同署が供述にもとづいて捜索したところ、現金約1200万円や金の延べ棒など盗品約1200点が見つかった。

 調べに対して、山口被告は「約20年にわたって全国で空き巣や事務所荒らしを繰り返してきた。盗んで蓄えた約7000万円で、1998年に自宅を建てた」と供述。日ごろから簡素な生活を心がけ、盗品は換金せず部屋に飾っていたという。

 山口被告は1月15日夜、盗難車に乗っていたところを同署員に逮捕され、窃盗罪で公判中。同署は18日、自宅から見つかった現金45万円とテレビなど75点(約120万円相当)について、東京都江東区内の会社員(44)宅から昨年12月31日に盗んだとして、山口被告を盗みの疑いで再逮捕した。