律儀な人々

 大阪市住吉区のラーメン店で1日、若い男が客を装って飲食した後に突然、女性店員(57)に包丁を突きつけ売上金を奪う事件があった。女性店員は約4万6000円を渡した後に「ラーメン代ぐらい払え!」と要求。男は“代金”を素直に払うと、渡された釣り銭を受け取って逃走した。
 “珍”強盗事件の現場となったのは、大阪市営地下鉄御堂筋線あびこ駅から東に約200メートル、マンションや住宅が建ち並ぶ地域にある「なにわラーメン我孫子店」。大阪府警や関係者によると、客を装った男が1人で同店を訪れたのは1日午前3時ごろ。ラーメンと空揚げ(900円分)を注文し、普通に食べ終えた。

 だが目を離したすきに男の姿が見えなくなったため、「お客さんがいなくなった」と女性店員が大慌て。その後、あきらめて閉店準備をしていたところ、午前4時45分ごろに男が隠れていた店のトイレから突然出てきて、包丁を手に「売上金を出せ」と脅迫。女性店員が約4万6000円を差し出すと受け取ったという。

 だが、ここで女性店員が一喝。お金を奪って逃げようとする男に「ラーメン代ぐらい置いて行きなさい!」と諭すと、男は奪った金の中から1000円札1枚を手渡した。さらに女性店員が釣り銭として100円を返すと、それを受け取ってから逃走した。女性店員はその直後に110番通報した。

 事件当時、店内に客はおらず、男と女性店員2人がいただけ。男は20歳ぐらいで、身長約1メートル75。黒っぽいジャンパー姿。店員にケガはなく、住吉署は強盗容疑で捜査している。

すいません、事件じゃなくて漫才ですよね?これは。